株価急騰!日本人が「投資しないリスク」はあるか 日経平均株価が33年ぶり3万3000円台回復

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言い換えれば「失敗しない」あるいは「失敗しても最小限のダメージ」で投資をスタートさせる方法がいいのかもしれない。

そこで、投資の初心者でも最小限の失敗で済むポイントをいくつかピックアップしてみよう。大きく分けて次の4つが考えられる。

投資の初心者にとって重要な4つのポイント

① 投資用の特別勘定用口座を作る

生活にまったく影響しない程度の資金を別勘定にして、その金額の範囲内で株式投資や投資信託、金投資といった預貯金以外の金融商品に投資してみる。たとえば、10万円だけ別勘定にして、株式に投資するのもいい。すべて失敗してなくなったら、自分には向いていないと判断してやめればいい。

② インデックス連動型投資信託やETFに投資する

株式投資や投資信託に投資するには、個別銘柄を選別しなければならないが、投資の初心者にはハードルが高い。そんな時には、平均株価などの「指数」に連動する「ETF(上場投資信託)」や投資信託の一種である「インデックスファンド」に投資する方法がお勧めだ。たとえば、日経平均株価指数やTOPIXといった日本の株価指数に連動する商品、あるいは「ニューヨークダウ」や「S&P500」「ナスダック指数」といったアメリカの平均株価に連動する商品がいい。

③余裕があれば「積立投資」でとりあえず数年続けてみる

投資にかかわるリスクで最も大きいのは「価格変動リスク」だ。株価や為替、金といった市場価格は、常に変動するため、売買のタイミングを計るのが難しい。そこで、お勧めは積立投資をすることで、この価格変動リスクを抑える投資法だ。

たとえば、毎月金を5000円ずつ買っていく純金積立、S&P500指数のETFを毎月一定額ずつ積み立てていくなどなど、方法は意外と数多い。「ドルコスト平均法」という投資方法だが、長期間であればあるほど、リターンは大きくなっていく。もっとも、日経平均株価のように数十年にわたって低迷するものもあるから、投資環境の変化はきちんと見定めていく必要がある。

④借金をして投資をしない!

株式投資の信用取引や為替のFX投資など、いわゆる「てこの原理」を応用した「レバレッジ商品」には投資しない。これは不動産投資も同様で、ローンでアパート一棟買いといったリスクの高い不動産投資もタブーだ。投資の初心者は、限られた金額の範囲内で投資になれる必要がある。

岩崎 博充 経済ジャーナリスト

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いわさき ひろみつ / Hiromitsu Iwasaki

雑誌編集者等を経て1982年に独立し、経済、金融などのジャンルに特化したフリーのライター集団「ライトルーム」を設立。雑誌、新聞、単行本などで執筆活動を行うほか、テレビ、ラジオ等のコメンテーターとしても活動している。『老後破綻 改訂版』(廣済堂出版)、『日本人が知らなかったリスクマネー入門』(翔泳社)、『「老後」プアから身をかわす 50歳でも間に合う女の老後サバイバルマネープラン! 』(主婦の友インフォス情報社)など著書多数。
 

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