ネパール大地震は政情不安に繋がるリスク やっと安定化し始めた矢先に災害が襲った

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4月25日午前にネパールを襲った大地震。マグニチュード7.8で、震源は首都カトマンズから北西に80キロメートル、震源の深さは15キロメートルとされている。26日午前現在、死者は約1900人、負傷者数は4700人とネパール内務省が発表したが、時間の経過とともに死傷者数は増えてくる勢いだ。

ネパールの住居に耐震性が備わった住居は多くなく、レンガやブロックなどを積み上げたものであり、住民への被害は相当大きいようだ。余震も続き、地震発生後、「ガラガラガラと崩れ落ちるものすごい音が聞こえ、後は一面がれきの山。避難所もなく、ただ屋外で過ごす市民たちがかなり多い」(現地で旅行業を営む日本人)。

日本人登山客が1人死亡

ヒマラヤ山脈を抱えるネパールは世界的な観光地。世界最高峰のエベレストなどを目指す登山者も多い。現地ではすでに、地震によりヒマラヤ山脈に雪崩が発生し、少なくとも17人の登山者が死亡したという報道もある。4月26日夜時点で、登山中の日本人1名の死亡が確認されている。

また、一帯がユネスコの世界遺産にも登録されたカトマンズ市内も壊滅状態。多くの観光地が被害を受けている。ネパールには約1000人(2014年、外務省)の日本人が住んでおり、在留邦人への被害も心配される。

日本政府も地震発生を受け、国際緊急援助隊の派遣を決定。すでに26日には警察や消防、海上保安庁などの緊急援助要員約70人が経由地となるバンコクに向かった。ネパールの国際空港は少なく、地震による空港への被害も予想され、離発着できるか現段階では不透明。そのため、バンコクで情報収集を行い、現地入りを図る予定だ。

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