「間違った決定も決めないよりマシ」が外資の常識 結論を先送りする日本型管理職は生き残れない
事態が悪化しているときに必要なのは「捨てる決断と判断基準の単一化」です。荒川氏は売上とシェアを捨てるという決断をした上で、利益重視という単一の判断基準をメッセージとして発しました。
危うい状況だからこそ、優先させるべきことを1つに絞り込むことで、関係者の判断に迷いを生じさせないようにしたのです。
捨てる決断ができるのはリーダーのみ
捨てる決断はメンバーにはできません。できるのは組織のリーダーです。これは勇気のいることですが、それをやるからこそメンバーの信頼を集めるのです。
ちなみに、破綻寸前だった子会社は財務体質を健全化したのち、売上とシェアを再び回復させたそうです。一度捨てたものでも、最悪の状態を脱しさえすれば、再び挑戦して取り返せる可能性はあるのです。
仕事にスピード感をもたらす最大の要素は迅速な意思決定です。正解がなく環境が不透明な時代の管理職は、限られた情報でも決めて仕事を前に進めなければなりません。
そこに必要なのは判断基準であり、典型的な判断基準が「目的」です。日頃から、仕事の目的を明らかにして、それをメンバーと共有することが、迅速な意思決定をサポートします。
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