米国株上昇、ナスダックは15年ぶり高値 ダウ88ドル高、不振のマックにも買い
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 22日の米国株式市場は、上昇して終了した。クレジットカード大手ビザ<V.N>による中国市場参入の可能性が開けたことに加え、マクドナルド<MCD.N>の第1・四半期は減収減益となったものの業績改善への期待が意識されたことで、市場心理が押し上げられた。
ダウ工業株30種<.DJI>は88.68ドル(0.49%)高の1万8038.27ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は21.07ポイント(0.42%)高の5035.17。
S&P総合500種<.SPX>は10.67ポイント(0.51%)高の2107.96。
中国が外資系企業によるクレジット・デビットカード決済会社の設立申請を認める意向を明らかにしたことを好感し、ビザは4.1%上昇。マスターカード<MA.N>も3.9%上げた。
マクドナルドは売上高回復に向けた計画策定に取り組んでいるとの発表を材料に3.1%上昇した。
ファストフードチェーン大手ヤム・ブランズ<YUM.N>は4.0%上昇。食の安全をめぐる懸念から落ち込んだ中国での売上高が持ち直しつつあるとして、業績に明るい見通しを示したことから買いを集めた。
S&P500種は主要セクター別指数10種類が全て上昇した。
S&P500種構成銘柄のうち1─3月期の利益が市場予想を上回った企業の比率は1週間前の80%強から71.9%に下がり、過去4四半期の70%をわずかに上回る水準となった。ドル高の影響で売上高が目標に達しなかったのが主因との見方が多い。
リッジワース・ラージ・キャップ・グロース・ファンドのポートフォリオマネジャー、マイケル・サンソテラ氏は「決算発表の点検を進めているところだ。内容は強弱まちまちだが、全般的な景気回復に大きな変化はない」と述べた。
ただ、ナスダック指数は2000年3月に付けた史上最高値まで13ポイントに迫っており、市場では割高感を警戒する声も聞かれる。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約60億株で、 月初来平均の62億株を下回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1737で下げ1230(比率は1.41対1)、ナスダックは上げ1483で下げ1267(1.17対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値(非公式) 18038.27(+88.68)
前営業日終値 17949.59(‐85.34)
ナスダック総合<.IXIC>
終値(非公式) 5035.17(+21.07)
前営業日終値 5014.10(+19.50)
S&P総合500種<.SPX>
終値(非公式) 2107.96(+10.67)
前営業日終値 2097.29(‐3.11)
*内容を追加しました。
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