日本で衰退「チカラめし」タイで復活期す納得理由 味付けやメニューは日本と同じ、香港でも展開

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「飲食業全般、東南アジアというマーケット重視の流れは間違いない」

と長澤社長は言う。

「外食は胃袋の数で決まる、と言います。人の数が増えているか、食べる量の多い若い人が多いか、経済力が上昇しているか。日本の高度経済成長期のような時代を迎えているのがいまの東南アジアで、外食のマーケットとして非常に魅力的です」

少子化が始まりつつあるものの、まだまだ若く発展著しいタイで「東京チカラめし」はさらにライセンスパートナーの店を増やし、いずれは直営店の出店も目指す。またタイ以外の東南アジアへの進出も視野に入れているという。

2023年中に東京都内にも新規出店を予定

「いまは経済力をつけた東南アジアの人々が観光で日本に来る時代になりました。その原動力のひとつが、日本食に対する興味です。日本の食文化を輸出して伝えていくことは、国内でインバウンドを引き受けるのとともに必要なことだと考えています」

さらに長澤社長は、日本国内でももう一度「東京チカラめし」の旗艦となる店をつくりたいと語る。

「2023年中に、10年ぶりに新規出店する予定です。場所は『東京チカラめし』ですから、都内ですね」

アジアを土台に、再び「チカラ」強く羽ばたけるだろうか。

室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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