そして、この離れ業はほかの企業にはマネできないというのもスゴイ。というのも、ビジネスモデルがないからであり、仮に打ち上げたとしてもデータを有料で売ることになってしまう。
しかし、グーグルは無料で提供することが可能。こんな時代が本当に来るとは……、まさにSF世界の話であり、本当にスゴイことを成し遂げていると言えよう。
マップやストリートビューでいえば、『Googleがエベレスト山周辺のストリートビューを作成』(TechCrunch Japan)の話題も見逃せない。今でもストリートビューを利用すれば日本にいながら外国をバーチャル旅行することができる。
周辺分野にも巨額の投資
今回、グーグルはエベレストまでストリートビューに対応してきた。もし、いま話題のヘッドマウントディスプレイ『オキュラスリフト』と組み合わせたら……? 自宅にいながら、よりリアルにエベレスト登頂を味わえることができるだろう。このサービスはグーグルだからこそできたこと。まさに人類の進化に貢献することを行っている。
人類の進化といえば、『なぜGoogleは人工合成皮膚を開発しているのか?』(Gigazine)や『Chromeで新規タブを開くと世界の名画を表示する 公式の拡張機能「Google Art Project」』(Gigazine)も当てはまる。人口合成皮膚の開発のほかにロボット開発も展開しているが、インターネットのみならず、周辺分野にも巨額の資金を投入し、科学や医学の進歩を強烈に推し進めようとしている。
はっきり言って、アートプロジェクトはおカネにならないサービスだろう。しかし、グーグルの企業テーマは「インターネット上にある情報の再整理」。アートの世界の情報や作品も再整理し、社会に大きな役割を果たしている。
衛星の打ち上げや周辺分野への巨額の投資を可能にしている大きな理由が、圧倒的な利益。『米グーグル純利益最高 10~12月41%増、広告が堅調』(日本経済新聞)というニュースがあったが、今やグーグルは時価総額が約40兆円(2015年2月時点)を誇る企業。
そんな巨大企業が、ここまでの規模になってもなお成長し続けているのは信じられないこと。とても、17年前にスタートアップ企業だったとは想像できない利益だ。
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