お見合いトークとパーティートークは違う。
パーティーは短時間に大勢の人と話すので、どれだけ印象に残る会話ができるかが重要だ。また、女性と男性とでは会話の仕方が違う。女性は、男性にいい印象を与えるために“寄り添いの会話”をする。対して男性は、女性に対して“称賛の会話”をする。
男性の仕事がコンピューター関係だったとする。それを聞いた女性が、「コンピューター関係のお仕事なんですね。すごーい。私、パソコンのハード部分は超苦手で。新しいパソコンを買うと、初期設定とかも自分じゃできないんですよ。そういうのをスイスイやってくれる男性って、横で見ていたら素敵だなと思っちゃいます」。
男性の趣味が旅行で、最近京都に行ってきたという話になったら、「京都? 私も大好きです。神社仏閣をめぐると気持ちも落ち着くというか。コロナもあって、もう3、4年行ってないから、行ってみたいなぁ」。
ポイントは、“男性が言ったことと同じ行動ができたら楽しい。うれしい”と、寄り添うことだ。ここでは、「あなたにパソコンの初期設定をしてほしい」「あなたと一緒に京都に行きたい」と言っているわけではないのだが、言われた男性は、目の前の女性がタイプだったりすると、それを自分に置き換えた想像する。
男性はとにかく女性を褒める会話をする。
「趣味は料理です」と言ったら、「料理が得意な女性っていいですよね」と褒める。「料理が得意なんですね。〇〇さんが作った手料理を食べてみたいなぁ」はNGだ。「週一で、ヨガをやっています」と言ったら、「だからスタイルがいいんですね」と褒める。「ヨガですか。今度僕にも教えてください」は、NG。
“寄り添ったり、褒めたり、そこまで媚を売らなくてもいいのでは?”と思う人もいるかもしれない。しかし、パーティーは大勢の中で、より印象を残せるかどうかが勝負なのだ。
お見合いの1対1の会話よりも、多少あざといくらいのほうが、相手の記憶に残る。そして、10対10のパーティーだったら、10人に名前を書いてもらう気持ちで臨む。全員に名前を書いてもらっていたら、自分がいいなと思って名前を書いた人とは、必ずマッチングすることになるのだから。
パーティーで受けない人の特徴
私は、仲人としてこれまで多くの婚活パーティーに立ち会ってきた。そんな中で、マナー違反な人たちがいる。これは女性に多いのだが、会場に入った瞬間、集まっている男性陣をスーッと見渡し、そこから仲人のところに駆け寄ってきて言う。
「ムリです。誰もいません。もう帰りたい」
こうした女性は、男性陣からも「ムリ」だと思われている。パーティー終了後にマッチングシートを見てみると、誰もその女性の名前を書いていない。つまり、誰からも選ばれていないのだ。
男性で多いのが、照れからなのか、“仲人に参加しろと無理やり連れてこられました”という体で参加している人。ちっとも楽しそうではないし、無愛想で、女性を上から目線で品定めしている。
こうした男性は、マッチングシートに誰の名前も書かない。備考欄に「オファーがあったら考えます」と記入したりするのだが、女性陣からのオファーは1つもない。
婚活パーティーは、自分のコミュ力を磨ける場でもあるし、試せる場でもある。ここで出会って結婚しているカップルも多い。多少のノウハウは必要だが、「出会いがない」と嘆いていてもなにも始まらない。気になるようであれば、ぜひ一度参加してみてはいかがだろうか?
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