先日、男性9人・女性9人の婚活パーティーが開かれた。最初に1人ずつ、自分の番号、名前(名字のみ)、趣味などを盛り込んだ自己紹介の時間があった。そのときになされた自己紹介なのだが、あなたはこれらを聞いて、どう感じるだろうか。
「1番のさとう(仮名、女性)です。公務員として働いています。今、料理教室に通っています。まだまだ下手くそですが、これから料理のレパートリーをどんどん増やしていって、結婚したらおいしい手料理をたくさん作りたいと思います」
「5番のいいづか(仮名、女性)です。メーカーで働いています。お酒が飲めないのですが、おいしいものを食べにいくのと、車の運転が好きです。車で出かけて男性がお酒を飲んだとしても、私が運転をしますよ」
「8番のよしだ(仮名、男性)です。自営業で本当に小さな会社をやっています。繁忙期もありますが、時間のやりくりは上手なほうなので、デートの時間は作りますよ」
「4番のおおたです(仮名、男)。SEをやっています。会社には女性が少なくて、なかなかいい出会いもないままにここまできてしまいました。趣味は旅行です。学生時代から、バックパッカーでいろいろな国を旅してきました。あ、でも、女性って貧乏旅行は嫌いですよね」
「9番のよしもと(仮名、男)です。商社に勤めています。景気も悪いので仕事も大変です。こういうパーティーに参加するのは初めてなので、うまくしゃべれないかもしれませんが、よろしくお願いします」
自己紹介でこれだけ違う
1番と5番の女性、8番の男性は自己紹介が前向きだ。「料理はまだ下手だけれど、これからレパートリーを増やしたい」「お酒は飲めないけれど、男性がお酒を飲んだら代わりに運転は私がする」「自営業で忙しい時もあるが、デートの時間は作り出す」など、自分ができないこと、苦手なことをポジティブな内容に変換して話を終わらせている。
ところが、4番と9番の男性は、話の内容がネガティブな方向に着地している。
例えばだが、4番の男性だったら「女性は貧乏旅行が嫌いですよね」で結ぶのではなく、「今まで貧乏旅行しかしたことがなかったので、新しい旅行のスタイルを女性に教えていただけたら、また別の楽しみが見つかると思っています」としめくくれば話の印象が変わる。
9番の男性も、「景気が悪いので仕事が大変」と言うのではなく、「景気が悪い中でも、頑張るエネルギーだけは人一倍持っています」と、最後をポジティブに変換したら、相手に伝わる印象もよくなる。
また、「次から次へ、いろいろな人と話すから、誰が誰だかわからなくなった」と感想をもらす人が多いのだが、そうならないようにするために、番号、その人の特徴、印象に残った会話内容をメモしておくといい。例えばこんな感じだ。
<1.黒ぶち眼鏡→公務員、映画好き/2.黄色ネクタイ→SE、家は横浜、ゲーム><1.白ワンピ→看護師、お菓子づくり/2.赤スカート→保険会社、旅行、犬好き>
自分が見たときにわかればいいので、印象に残った単語をメモしておく。そして、印象がすごくよかった人には◎、普通に話せた人には○と印をつけておく。◎の人には、フリータイムになったら話しかけてみる。
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