「彼は既婚」37歳女性が落ちた婚活パーティーの穴 「身分証明が甘い」パーティーには注意が必要

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「私の会員女性は8つも年上です。(筆者の会員である)男性様、年齢を知らなかったんじゃないかしら。マッチングしていますが、お見合いはしないでお断りいただいてもいいですよ」

私がのぶおに確認すると、彼は言った。

「彼女の年齢は最後のフリートークのときに話していたので、知っていますよ。すごく明るくて感じのよい女性だったし、会話がとても前向きでよく笑う人だったんです。こんな人と結婚できたら、家庭が明るくなるだろうなと思って番号を書きました」

そしてお見合いをし、交際になり、2人はあっという間に結婚をした。パーティーでは、こうしたミラクルも起こるのだ。

身分確認が甘いパーティーは注意

ただ、婚活パーティーに参加するときに、注意していただきたいこともある。結婚相談所が主催するパーティーは、相談所所属の会員や仲人が身分を証明書などでチェックしている人たちが参加するので、全員が独身だ。しかし、それ以外で開催されている婚活パーティーの中には、参加するときに身分証明書を提示しなくていいケースもある。

入口で身分証を提示するパーティーだったとしても、免許証や健康保険証やパスポートには、独身か既婚かの記載がない。つまり、既婚者でも独身を装って参加ができる。

ことに、保険証の場合は写真がないので、年下の友達や会社の後輩のものを借りれば、年齢を誤魔化すこともできる。成婚退会をしたよしこ(仮名、当時37歳)が、入会面談に来たときにこんな話をしてくれた。

彼女は、とあるイベント業者主催のパーティーに参加した。そのパーティーは、入口で身分証明書を提示する必要があった。参加者は自分でつけたニックネームの名札をつける。そのパーティーでマッチングしたのが、「3つ下」のあきのり(仮名)だった。

「それをきっかけに、お付き合いするようになりました。彼は、都内の1DKに一人暮らしをしていて、そこにも遊びに行くようになりました」

当然、男女の関係にもなった。あるとき、彼がシャワーを浴びている間、部屋でくつろいでいたよしこがふと棚を見ると、彼の健康保険証と会社の給与明細が無造作に置かれていた。保険証を手に取ると、自分よりも3つ年下のはずのあきのりの生年月日は、自分よりも「3つ年上」になっていた。さらに、いけないとは思ったが給与明細も見た。すると、そこには扶養家族がいた。

呑気にシャワールームから出てきたあきのりに、保険証と給与明細を差し出し、「これ、どういうこと」と迫った。動かぬ証拠をつかまれ観念したのか、パーティーには、会社の後輩の保険証を借りて参加したこと、実は結婚していて単身赴任をしていることを白状した。

「すっかり騙されていました。でも、早めにそれがわかってよかったです」

この一件があって彼とは別れ、よしこは結婚相談所に入会した。

相談所は、入会するにあたって身分証明書や独身証明書、短大卒以上は卒業証明書、所得証明書、資格を有する職業についている者は資格証明書を提出しなければならない。彼女が活動場所に結婚相談所を選んだのは、プロフィールに記載された情報にウソがないと思ったからだ。

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