要領のよさを決める「効果的な脳の使い方」とは 自分が「同時系」「継次系」どちらか知ってますか
「継次系」の人は、正確に順序立てしようとするあまり、「やることが多すぎて、なにから手をつけていいかわからない」と行き詰まってしまうことがあります。
そんなときは、「同時系」の、まず作業に手をつけてしまう戦略が解決の糸口になります。
あなたが普段、無意識に使っている「型」を知り、ときにはその「型」を思い切って手放してみると、要領よく仕事を進めることができ、速度も格段にあがるはずです。
「同時系」「継次系」別のコミュニケーション法
ここまで読んでいただくと、家族や友人、職場の人間関係であれば、「この人は同時系(継次系)だ」と思い浮かべられるのではないでしょうか。
そこで、この分類をコミュニケーションで応用する方法をお伝えします。
たとえば、「同時系」の人は、情報を関連づけて発展させていくので、質問するときには、決まった選択肢のない質問である「オープンクエスチョン」が向いています。
「○○についてどう思う?」「なにが好き?」と、選択肢を設けずに聞いてみましょう。
「継次系」の人は、情報の関係性を整理していくので、質問するときには、選択式の質問である「クローズドクエスチョン」が向いています。
「○って△かな、それとも□かな? どっちだと思う?」「〇と△ならどっちがやりやすい?」と、選択肢を設けて聞いてみましょう。
ほかにも、「同時系」「継次系」別のコミュニケーション方法は、こんなときに使えます。
ケース①部下が締め切りを守らない
・同時系の部下
締め切りよりは「面白さ」「斬新さ」などの新奇性を優先しているので、それが浮かばないうちは提出することができない、と考えています。
ただ、完璧に仕上げなければいけないとは考えていないので、「6、7割できた段階で確認させて」と言っておけば、途中で提出することに抵抗はないはずです。
・継次系の部下
完璧に仕上げられていないと提出できない、と考えています。ただ、「完璧さ」が目的からずれていることがあり、ずれた部分にこだわって締め切りに間に合わないことが多いです。
こだわっている部分は、形式や体裁であることが多いので、どんな形式でほしいのかというサンプルを見せておけば、このズレは回避できます。
ケース②上司の仕事の進め方が明らかに非効率
例:企画書を出すたびに違う箇所を指摘してきて、一向に前に進まない
・同時系の上司
ゴールのイメージが変わりやすいため、言われたとおりに作業していると、提出するときに求められていることが変わることが少なくありません。
作業をする前に、最初に設定したゴールを再確認するようにしましょう。
・継次系の上司
段取りや決裁ルート、資料の形式に間違いがないことが最重要です。トラブルなく進行することが最も優先されるため、新しいアイデアは求められていません。
ただ、新しいアイデアを1つならば受け入れられることが多いので、決裁ルートや形式を変えずに、1つだけ提案するようにしてみましょう。
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