現状、国内における広告付き無料配信のサービスモデルと言えば、ABEMAのほか、在京在阪の民放10社が運営する「TVer(ティーバー)」が広く知られている。
各局がテレビ放映した番組をそのまま配信できるTVerに対し、自らコンテンツを制作・調達する必要があるABEMAは、2016年の開局以来いまだ黒字化が見えていない。3月中旬、自身のブログで2026年に社長を退任すると表明したサイバーの藤田晋社長も、そのブログ上でABEMAを「自分の最後の大仕事」だと記している。
ABEMAと同様にコンテンツを独自で用意しなければならないドコモにとって、今回の転換は、以前に増して収益化のハードルを上げているようにも映る。なぜ自ら茨の道を行くような選択を下したのか。
動画配信サービスを支える隠れた存在
ドコモの戦略を理解するうえでカギとなるのが、周辺ビジネスの存在だ。
「広告付き無料配信+有料プラン」のモデルを支える収益源として、すぐに思い浮かぶのは広告収入や有料会員収入だろう。
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