仙台フィルが「音楽の力による復興センター」を立ち上げ

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「音楽の力による復興センター」の趣旨は、仙台フィルのホームページに記載された以下のコメントに集約されている。

「さまざまな災害で、音楽は計りしれない力を発揮してきました。私ども仙台フィルには、クラシック音楽の演奏とそれに伴う諸々の業務に関するノウハウと人的資産があります。このセンターは、その資産をもとに多くの志をともにする方々とともに、被災者に直接音楽を届け、復興に生かすために設置されるものです。どうか、私どもの趣旨にご賛同、ご協力いただきますよう心よりお願いいたします」

事務局ではこの活動を支えるため、募金を始めた。

 「沿岸地域の避難所などにも出向きたい。そのためにはどうしても移動のための交通費が必要になる。そうした費用を補えれば、と考えています」(演奏事業部の関野寛氏)。

水、食料、医療など被災地の復旧に向けて優先順位の高い項目は、まだまだたくさんある。そのため、直接的に命を救うわけではない音楽などの文化活動は軽視されがちだ。不要不急との理由で、避難所などからは冷たくあしらわれるような局面もあるかもしれない。そこで心折れることなく演奏活動を続けていけるかどうか--楽団の真価はこれから問われることになる。

(山田 俊浩 撮影:佐々木隆二 =東洋経済オンライン)

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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