光岡「ビュート」マーチからヤリスに変わる理由 後継車の「ビュートストーリー」先行予約開始

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エクステリアデザイン
ビュートストーリーのエクステリアデザイン(写真:光岡自動車)

ヤリスは、壮快な走りを見た目にも感じさせる外観だ。それを生かした1950~1960年代の英国風というビュートならではの優雅な姿を、光岡自動車のデザイナーや技術者は重ね合わせることができたのではないか。

走りのよさを特徴とするヤリスは、室内のダッシュボードも丸型のメーターであるなど、先進過ぎず、伝統的なスポーティ車種の雰囲気が残されており、外観との違和感も少ないはずだ。

日本で10社目の自動車メーカーとして誕生

インテリア
ビュートストーリーのインテリア(写真:光岡自動車)

光岡自動車は、国内10番目の乗用車メーカーである。今年で創業55年を迎えた。現在、国内の乗用車メーカーは8社(トヨタ、日産、ホンダ、三菱、マツダ、スバル、スズキ、ダイハツ)だが、いすゞが2002年に国内での乗用車生産から撤退するまでは9社あったことになる。そして、光岡自動車が10番目として加わったのだ。

ビュートが発売された1993年は、バブル経済崩壊から3年が過ぎたときで、国内自動車市場は疲弊していた。1990年代半ばに発売される新車は、1990年までのバブル期と違って原価低減の要求を強く受け、クルマとしての価値が衰えていた。日産マーチの2代目は、バブル期に開発されたクルマであり、その商品性が高く評価され、日本・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

そして英国のジャガーは、もともとスポーツカーを開発してきた自動車メーカーだ。その優れた性能をたたえながら、快適で気品ある4ドアセダンも提供し、その1台としてマークⅡがあった。

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