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「STEM女子」こそ、世界を変えるパワーになる理由 テクノロジーを学ぶと人生の選択肢が広がる

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  • 松岡 陽子 パナソニック ホールディングス執行役員、Yohana(ヨハナ)CEO
  • 山田 進太郎 メルカリ代表取締役CEO
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山田:僕たちの財団は「STEM分野志望の女性を支援する」と掲げていますが、まず大切なのは本人がやりたいと思った時に、やりたいことをやれるかどうかだと思っています。 

僕は年に1度、大学の講座で学生とじかに話すのですが、「とにかく、目の前にあるおもしろそうなことをまずやる」ということを必ず言います。やっていると、よりおもしろくなっていくかもしれない。やらないとわからない。若い人は、おもしろそうなことにどんどん飛びついていいし、それはどんどん変わっていい。そうやって自分の好きなことが見えてくると話しています。

選択と失敗は未来につながる

山田:それは、僕自身もまさにどんどん変わってきたからです。大学の時はインターネットがすごく好きで、起業したくて孫正義さんの講演会に行ったけれど、すぐに挫折しました(笑)。当時30歳ちょっとの孫さんはあまりに堂々としていて、「それに比べて僕はプレゼンも得意じゃないし、特技もない」とあきらめてしまった。それでもインターネットが好きで起業したけれど、失敗して。その後も挑戦と失敗の繰り返しです。でも、やりたいならやってみて、「なんか違う」と思ったら別のことをするのがいいと思います。失敗があとあと、役に立つことも多いですし。

松岡:スティーブ・ジョブズが言った「connecting the dots」ですね。やっている時はばらばらでも、振り返るとつながっているという。

山田:起業前、楽天に内定をもらって、オークションサイトをつくっていました。アメリカでeBayが流行っていた頃です。結局、Yahoo!オークションにコテンパンにされちゃった(笑)。でも「あの失敗があったからこそ今がある」と思うんです。

松岡:私も大学生までプロのテニス選手を目指していて、怪我であきらめてからロボット作りに目覚めました。その後もいろいろな選択をしてきました。失敗もたくさんあります。

ただ、真剣に考えて選択し、全力で打ち込んだとしても、「あっ、これじゃない。違っていた」と間違いに気がついたり、「この仕事で得たスキルを使ってほかのことがやりたい」と変わったりしていくのは、とても自然なことではないでしょうか。違うと思ったら、また、選べばいいのです。

エンジニアリングの研究は、難しい課題をロジカルに解くことの繰り返しです。「どんな問題でも、ロジカルに突き詰めればいずれ答えは出る」。このSTEM的発想に助けられて、「もうやめようかな」と思ったことでも乗り越えられてきた気もします。

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