AIに仕事を奪われる人・奪われない人の決定的差 知識労働者の大量失業を防ぐためにはどうするか
次に、「マネジメント」については、財務や資材や人材、プロジェクトなどのマネジメントの仕事は、これから、AIが人間以上の能力を発揮して代替していく。従って、人間は、AIでは代替できない高度なマネジメントの仕事に向かう必要があるが、そのためには、特に、次の「2つの力」が重要になる。
第1は、「成長マネジメント力」である。これは、組織のマネジャーやリーダーとして、メンバーが能力を高め、プロフェッショナルとして成長していくことを支える力であるが、その力の基本となるのは「コーチング力」である。
第2は、「心理マネジメント力」である。これは、組織のメンバーが、対人関係などで精神的な問題を抱え、悩み、苦しむとき、そこから立ち直ることを支える力であるが、その力の基本となるのは「カウンセリング力」である。
この「成長マネジメント力」と「心理マネジメント力」もまた、AIでは決して代替できないものであり、いずれも、これからの高度知識社会においては、組織のマネジャーやリーダーには、極めて重要な力になっていく。
「クリエイティビティ」の2つの力
最後の「クリエイティビティ」については、「革新的な技術の発明」や「斬新なデザインの発案」などの天才的能力は、AIでは決して代替できないものであるが、一方、そうした能力は、誰もが発揮できるものではない。では、AI時代に、誰もが発揮できる「クリエイティビティ」とは、何か。それは、次の「2つの力」である。
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