日本の大人たちは「お金の本質」を知らなさすぎる お金について知るのは、世の中のことを知ること

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あなたは「お金」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?(写真:shimi/PIXTA)
お金について考えることは、人生について考えることでもあります。しかし、「お金と世の中のしくみ」「上手なお金との付き合い方」を説明するのは、決して簡単なことではありません。もし自分自身の子どもたちに問われた時、どんなふうに教えればいいのでしょうか。
そこで本記事では、小学生から大人まで、幅広い世代から反響を集めている、池上彰さん監修の『僕らの未来が変わる お金と生き方の教室: 君が君らしく生きるために伝えておきたいこと』より、一部抜粋・再構成してお届け。「お金の本質」について綴ったパートをご紹介します。

お金はよいもの? 悪いもの?

あなたは「お金」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? いろいろな人に聞いてみると、さまざまな考え方や意見が出てくるでしょう。

「お金はなくてはならないもの」「無駄づかいをしてはいけない」などと、お金というものがいかに大切か、を説く人がいます。「お金がないと生活していくことができなくなる」「うっかり借金してしまうとあとが大変」と、お金に対して漠然とした恐怖を語り、貯金することの大切さを力説する人もいるでしょう。

お金さえあれば欲しいものがたくさん買えるし、幸せになれると信じている人もいれば、「お金のことを口に出すのは品がない」と、お金について話すことを恥ずべきことだと考える人もいるかもしれません。

人間は生まれてから死ぬ瞬間まで、何をするにもお金がかかります。赤ちゃんとして生まれるときには親が病院にお金を払いますし、亡くなったときにもお葬式の費用などがかかります。もちろん生きていくのにも、日々たくさんのお金がかかります。そういう意味では、お金はないよりもあったほうがいいでしょう。

しかし、あればあるだけいいのかというと、それはわかりません。 お金は生きていくための道具にすぎないからです。道具はその扱い方を知ることが大切です。包丁という道具は、美味しい料理を作るために使ったら人を幸せにできますが、それを振り回して人を傷つけてしまうと凶器になります。お金自体はよいものでも悪いものでもありません。お金をどのように使うか、お金とどのように付き合っていくか、それが問題なのです。

お金や社会のことを知って、幸せな生き方ができるようになっていきましょう。

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池上 彰 ジャーナリスト

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いけがみ あきら / Akira Ikegami

1950年、長野県生まれ。1973年慶応義塾大学卒業後NHK入局。ロッキード事件、日航ジャンボ機墜落事故など取材経験を重ね、後にキャスターも担当。1994~2005年「週刊こどもニュース」でお父さん役を務めた。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京科学大学特命教授。名城大学教授。2013年、第5回伊丹十三賞受賞。2016年、第64回菊池寛賞受賞(テレビ東京選挙特番チームと共同受賞)。著書に『伝える力』 (PHPビジネス新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など。

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