新幹線敦賀開業で「冬の北陸旅」敬遠はなくなるか 開業から8年間で雪による運休はわずか19本

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冬は北陸におけるひとつの旬ではあるが、観光客が年間で最も少ない。その現実が、「Japanese Beauty Hokuriku キャンペーン」の背景にあるのだろう。

では、ひとつの旬である「冬の北陸」はなぜ、観光客が少ないのか。

越前の戦国大名「朝倉氏」の本拠地跡に設けられ、城下町の遺構やその歴史などに触れられる「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」。同館の担当者は、「冬は雪のことを考え、旅行先の選択肢から北陸を外してしまうようだ」と話す。

2022年12月23日には、富山・石川県内で北陸自動車道と国道8号が、大雪への対応で同時に通行止めになった。また2018年2月には、福井県内の国道8号で約1500台の車両立ち往生が、大雪のため発生している

冬になると雪国から聞こえてくる、そうした通行止め、立ち往生のニュース。「冬の北陸」をそもそも旅先の選択肢から外す考えは、理解できるところだ。

雪による運休は8年間でわずか19本

しかしその後、兼六園の隣で、金沢城を眺めながら金沢の食やスイーツを味わえる「兼六園茶屋 見城亭」の広報担当者に冬の観光客数について尋ねたところ、面白い答えが返ってきた。

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「でも、新幹線は安定しておりますし」

雪のことを考えると、観光客は「冬の北陸」を避けがちではないか、という問いに対する返答である。北陸新幹線がない福井と、北陸新幹線がある金沢で対照的だ。

2015年3月14日に、長野駅から金沢駅まで延伸開業した北陸新幹線。以降、それが走る北陸地方には、先述のように寒波が幾度も襲来し、道路の通行止めや立ち往生が発生してきた。

しかしJR西日本によると、北陸新幹線が雪の影響で運休したのは、2018年2月6日に金沢―富山間の「つるぎ」が2本運休したのと、2021年1月9日から10日に、除雪作業のため「かがやき」「はくたか」が17本運休しただけ。新幹線が北陸地方を走り出してからの約8年間、雪によるその列車運休は、わずか19本しかないのだ。

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