新幹線敦賀開業で「冬の北陸旅」敬遠はなくなるか 開業から8年間で雪による運休はわずか19本
新幹線の開業効果について、「所要時間の短縮」とあわせて「安定・安全性の向上」にも、大いに注目したい。
明治期に誕生した線路を発展、改良させながら使っている在来線に対し、最新の技術、考え方で新たにつくった新幹線は、雪に対しても雨に対しても、運行の安定性は段違いだ(最初の新幹線である東海道新幹線では、雪に対しても雨に対してもトラブルがあったが、以降の新幹線にはその教訓が生かされている)。
北陸新幹線は2024年春、金沢駅から福井駅、そして敦賀駅(福井県敦賀市)まで延伸開業する予定。この新幹線の冬における安定性が北陸三県に定着し、そのことの認知が広がれば、「冬の北陸は雪が心配」という考えは薄らいでくるかもしれない。少なくとも、ひとつの旬である「冬の北陸」をより楽しみやすくなるのは、間違いないだろう。
また敦賀駅への延伸開業で、富山、金沢、福井の三県都は最速44分で結ばれる見込みだ。富山―金沢―福井間は、北陸新幹線では130km少々。東海道新幹線の静岡県内(熱海―浜松間は143.5km)と似たような距離でしかない。
敦賀延伸開業でどう変わるか?
「Japanese Beauty Hokuriku キャンペーン」実施期間中の「冬の北陸」は、観光客が比較的少なく、落ち着いてその美しい景色、美食を楽しめるエリアだ。しかも越中八尾など、キャンペーンでお得なクーポンが用意されている場所もある。
ただ、2024年春の北陸新幹線敦賀延伸開業で、どう変わるか。旅先の候補として「北陸」は注目されるだろうし、「冬の北陸」でも新幹線中心の旅なら、それほど心配はいらなさそうだ。
ゆっくり「北陸」を楽しむのであれば、早いうちが……と、いまこの記事を書きながら、改めて思っている。もっとも北陸新幹線の延伸開業後も、喜々としてそれに乗りに行くわけではあるが。
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