「花まる学習会」は、公教育をどう変えるのか? 大人気塾のメソッドが公立小学校に!

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それは、親もいけないんですよ。文章題と計算は、ぜんぜん別のことだというのを、親もわかっていないから。やっぱり親としては、子どもが計算できるとうれしいから、そこで終わってしまいがちなんですよね。

教育にもPDCAの考え方が必要

親はすぐ「あなたは計算ができるのに、なんで文章題ができないの!」と言って子どもをしかりがちですが、「ちゃんと読みなさい」と言って、ちゃんと読める子なんか、いませんよ。

「精聴」ができて「精読」ができるから、文章題をできるようになるのです。

――なるほど。文章題ができないのは算数ができないからではなく、「聴く・読む」の力が足りないからなのですね。

そういうことです。「この子は文章題ができない」となると、単純に「たくさん文章題をやらせよう」という方向にいってしまいますが、やるべきことはそれではありません。

「なぜ、できないか」という原因をしっかり突き止めて、「こういう力が足りないから、それはこう伸ばせばいい」という方向を見つけなければならないのです。

つまり、PDCA(Plan計画→Do実行→Check確認→Action行動)に基づいて考える必要があるのです。うちはそういう手法があるから、いろんな場で欲しがられているわけなのですけれど。

しかも、子どもがみんな「楽しい」ということも、保証されていますから。ここでは、なんでも楽しくなければアウトですからね。

この4月に武雄市で始まる「官民一体校」のモジュールには、こういったうちのノウハウがたくさん詰まっているのです。(次回に続く)

(撮影:梅谷秀司)
 

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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