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ロッテリアは売却「バーガー業界」閉店相次ぐ理由 勝ち組マクドナルドとのロッテリアの決定差

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マクドナルドは、これに「Value(バリュー)」をつけて、店舗運営の基本にしている。どんなに料理の質が高くても、スタッフのサービスが悪かったり、店舗が汚かったりすると一瞬で台無しになる。ロッテリアにはこうした社内教育機関がないことも、両者との差になって現れているのではないか。

フランチャイジーとの関係性

ハンバーガーチェーンを全国展開していくには、加盟してくれる「フランチャイジー」の存在が欠かせない。現に、マクドナルドは70%、モスバーガーは90%がフランチャイズ店舗だ。ロッテリアは公式のデータがないが、50%に満たないと見られている。

マクドナルドとモスバーガーは、経営不振に陥った際、フランチャイジーを大切にする方針をあらためて打ち出して以来、良好な関係を築いている。例えば、モスバーガーではフランチャイジーの互助組織である「共栄会」と連携し、互いの意見交換を活発に行い、それを店作りや商品開発に生かしている。

ロッテホールディングスは、クリスピー・クリーム・ドーナツや銀座コージーコーナーも展開している。クリスピー・クリームは2020年に手放してしまったが、いずれも直営店中心。フランチャイジーとの関係性をつくりながら、店舗を拡大させていくノウハウがなかったことが、長期的な不振を招く結果となった。

ロッテリアはゼンショーの傘下に入ることで、他業種展開ならではのメニュー提案や、飲食店での経験豊富なスタッフなどによって「来店動機の弱さ」と「人への投資」という2つの弱点を克服できる可能性が高い。

フランチャイジーとの関係性については、ゼンショーはどちらかというと直営での店舗展開を得意としている。そのため一気に直営に切り替えて、スムーズな展開を行うことも考えられるだろう。

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【ゼンショー傘下で低価格戦略を加速させる?】

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