日本のディーラーが「中国BYD」のEVを売る思惑 日本でも店舗網着々準備、市場に食い込めるか

拡大
縮小

中国の電気自動車(EV)大手BYDが日本での販売網整備を進めている。日本市場で受け入れられるのか、販売代理店を引き受けた企業の事情を探った。

BYDのATTO 3
中国EV大手のBYDは2025年までに100カ所の販売店を整備する構想を持つ(記者撮影)

世界で最も電気自動車(EV)を売る中国車は、日本でも受け入れられるのか。

中国のEV大手、BYDが1月末から日本での販売をスタートさせた。第1弾である「ATTO 3」は、440万円(税込み)で、バッテリー容量は約58キロワット、航続距離は485キロメートルだ。クルーズコントロールといった先進安全技術も備えている。今後、コンパクト型とセダン型の2車種を年内に発売する予定だ。

2022年12月の説明会でBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は「同じクラスのEVに対して十分競争力を持っているものと自負している」と語った。

販売代理店の思惑は

日本市場で幅広い客層に好まれるEV車種の投入を目指す。だが、クルマがよくても、BYDブランドを知らない日本の消費者にどうアプローチするか。そこで重要となるのが販売店網の整備だ。

次ページEVの知識蓄積したい
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内