アップル新「HomePod」3~4週間予約待ちのワケ 「進化というより最適化」4万4800円スピーカー

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

だから、製品のデザインや特徴は第一世代とさほど変わらないのに、アメリカでの見違えるような大きな反応を得たのではないだろうか。

スマホとストリーミングサービスが音楽聴取の核となるなかで、単体で空間オーディオを最良の環境で楽しめる。製品の機能は大きく変わっていないが、市場を成熟させた結果、この製品の位置づけがより明確になったのではないだろうか。

ステレオペアにするか、悩む

HomePodは、Apple TV 4K(第2世代以降)と組み合わせることで、テレビのサウンド環境に活用することもできる。

筆者は自宅のリビングルームで、2台のHomePodをApple TVのスピーカーとして連携させ、そのうえでApple TV 4Kを東芝の液晶テレビのARCに対応したHDMI端子と結ぶ。そして、Apple TV 4Kでデフォルトの音声出力先にHomePodを選択するだけでセットアップは完了だ。

HomePodを2台、テレビのスピーカーとして配置した。1台だけでもサラウンドが楽しめるが、2台置いてテレビの前に座ると、より強く、包み込まれるサウンドを体験することができる(筆者撮影)

こうすると、Apple TV 4Kで再生している映像や音楽がHomePodで再生されるだけでなく、テレビを見ているときの音声もHomePodから再生されるようになる。テレビのリモコンでも、Apple TV 4Kに付属するリモコンでも、音量調節が可能。

配線も少なく、すっきりとしたシステムを作ることができる。もっとも、家にテレビがあれば、の話ではあるが。

前述のとおり、HomePodは1台でもステレオや空間オーディオの再生が可能だ。2台あるとより没入感が高まることは間違いないが、1台でも低音に不足はない。毎日のように映画をスクリーンで楽しむのではない限りは、合わせて9万円になるHomePodのステレオペアを用意しなくても、HomePodの良さを十分体験できるのではないだろうか。

松村 太郎 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事