「新NISA」って何?今さら聞けない基本の基本 最小100円から、1800万円無税、旧NISAと併用可

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
NISAや株式投資のパンフレット
新NISAも現行のNISAと併用して非課税の投資ができるのが魅力だ(写真:PIXTA)

巷でよく聞く「NISA」(少額投資非課税制度)って何だろう?

今でも最小100円から買えるNISAの最大の武器は、投資で得た売却益や配当などの利益に対して、通常課される20.315%の税金が免除されることだ。では改めて新NISAのメリットについて解説したい。

ここでは便宜上、現行のNISAを「一般NISA」と「つみたてNISA」、2024年1月1日から始まるNISAを「新NISA」と呼ぶことにする。

2024年から始まる新NISAでは、非課税期間が恒久化、年間投資額が「成長投資枠」で240万円、「つみたて投資枠」で120万円に増加し、さらに生涯投資額が1800万円まで大幅に拡大される。\

非課税の恒久化でロールオーバーの心配なし

週刊東洋経済 2023年2/4特大号[雑誌](大増税時代の渡り方)
週刊東洋経済2023年2/4特大号では「大増税時代の渡り方」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

1月30日(月)に発売した週刊東洋経済2月4日号では「大増税時代の渡り方」を特集。来るべき大増税時代に備え、生前贈与による節税法、NISAによる投資のイロハまで、さまざまな税金との向き合い方を盛り込んでいる。

元々つみたてNISAはロールオーバー(口座の移管)できないが、一般NISAは2023年までのロールオーバーが可能だった。新NISAでは、非課税期間が恒久化され、投資可能期間が無期限化されたことによって、ロールオーバーの概念そのものがなくなる。

今後はロールオーバーを気にすることなく、非課税の運用を続けられる。これは仕組みをシンプルにするうえでも好ましい。したがって、簿価ベースで1800万円の生涯投資額に達するまでは、追加投資できる。簿価ベースとは株や投資信託を買った時点の取得価格で評価することである。

次ページ売った分を再投資できるのがミソ
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事