「世帯年収800万夫婦」お金の不安をなくす簡単技 「ハック大学」ぺそ氏が解説、資産を築く方法
資産形成のために、最低限やるべきこともはっきりしてきます。例えば生命保険です。生命保険は、規模は小さいながら節税効果を得られる投資商品の1つです。どんな種類の保険であれ、保険料を払い込めば、その年の課税所得から一定額が差し引かれます。節税効果のある保険料の支出も非常に有効な選択肢となります。保険もまた、“リスクを取らずにお金を増やせる”、数少ない武器の1つなのです。
また資産形成を考えるなら、潤沢なお金が拠出できなくてもDC(確定拠出年金)またはiDeCo(個人型確定拠出型年金)への加入は最低限やるべきことです。バランスシートを世帯全体でとらえると、パートナーの収入が少なくてもDCまたはiDeCoがはじめられることがわかります。
Cさんの妻の年収は300万円、手取り金額は約240万円。独身世帯でこの金額だと、投資にまわせるお金を捻出するのはなかなか厳しい数字です。しかし、Cさんの手取り金額で生活費をフォローできると考えれば、DCまたはiDeCoをはじめるのは十分に可能だといえます。
仮に月3万円を年利3%で30年間複利運用したとすると、1,700万円以上の資産を妻の口座だけで作ることができます。共通の口座に一定額のお金をお互いに入れて家計を運営している家庭もありますが、家族の将来のための資産形成という意味ではとても非効率です。資産形成においては、お互いの資産を洗い出して共有し、より大局的な視点でどうするかを考えるべきです。
資産形成に使えるお金が少なくなる時期がある
バランスシートを世帯全体でとらえるときに気をつけておくべきことも話しておきましょう。
収入は現状をベースにしたとしても、子どもに関する支出については不確実とはいえ、ある程度想定しておいたほうがいいでしょう。子どもがほしいと考えているのであれば、子どもに関する支出は先々のキャッシュフローに組み込んでおくようにしましょう。なぜなら子どもが生まれると、その先、十数年にわたってお金の消費が確実に増えるからです。
仮に、現在のバランスシートでは月に10万円を拠出できたとしても、10~15年間くらいは投資にまわせるお金が少なくなってしまうことも想定しておくことが大切です。
次回は、年数350万円の人が投資を始めるにはどうすればいいのか?を解説します! お楽しみに!
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