東洋経済オンラインとは
ライフ #世界の(ショーバイ)商売見聞録

サブウェイに身売り観測が飛び出した3つの背景 世界最大のサンドイッチチェーンに起きている事

5分で読める
2/3 PAGES
3/3 PAGES

3つ目として関係者の不幸な事件があった。共同創業者の1人だったフレッド・デルーカ氏が2015年に死去。そしてダイエットのためにサブウェイに通い続け約110キロの減量に成功し、同社の宣伝役として雇われたジャレッド・フォーグル氏は2015年に児童ポルノで収監された。もう1人の共同創業者、ピーター・バック氏は2021年に鬼籍の人となった。

このタイミングは良いか悪いか

そうは言ってもサブウェイはアメリカで有数のブランドだ。オンライン注文の改善も重ねている。新しいサンドイッチも開発し、メニューも増やした。パンを大幅に改良し、高級ラインの商品も開始した。多くのインフルエンサーも活用し宣伝活動も盛んに行っていた。またケータリングのサービスも提供し始め、他企業とのパートナーシップも打ち出してきた。創業家以外から選出された新経営者が打ち出した、痛みを伴う従業員の削減も進めてきた。

サブウェイはキャッチフレーズを「Subway: Eat Fresh」としている。新鮮な食品を食べよう。いまでは当然に思えるかもしれないが、新鮮かつ健康を全面に出した先駆者だったのは間違いない。まだFreshなうちに買い手が現れるのか、あるいは、自らFreshさを磨いていくのか。

これは後付けの理由にすぎないが、今回、身売り話が報じられた現在のタイミングは絶妙ともいえる。アメリカでは金利が引き上げられている。企業にとって借入金の返済コストも上昇する。成長企業以外は、これから企業価値はピークを迎える可能性が高い。

サブウェイという、いまだに最強のブランドを買収しシナジーを目指す買い手が多く現れるかもしれない。サブウェイよりも順調に伸びていても、だからこそテコ入れをするなら今だと買収に動くライバル会社も現れるかもしれない。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象