鉄道工事関係者が語る--新幹線復旧のネックは仙台車両基地の被害【震災関連速報】

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


途方もない在来線復旧

一方、東北本線、常磐線、気仙沼線など在来線は、福島から以北は軌道が波打つなど深刻なダメージで、軌道は方々で途絶。「夜通しで安全点検および工事を行っている」(同)ものの、重機や作業員が足りずに作業がはかどらないのが現状だ。

東北本線は、栃木県の黒磯から福島県内に向かって一歩ずつ修復を図る以外に首都圏とのアクセスを確保する道はない。が、在来線の復旧には、途方もない時間と労力、資金を費やすことを覚悟しなければならない。

東北本線からくしの歯のように延びた太平洋沿岸の被災地に向けて延びる支線は、JR単独事業というよりも、国の震災復興計画で検討される中長期的な課題となる。ただ幸いにも、沿岸の被災地は、道路網や港湾の復旧が順調で、鉄道に代わる輸送手段は確保できつつある。

東北地方を襲った大地震は、JR東日本自慢の新幹線車両「はやぶさ」が運行を開始したわずか6日後。1日も早い新幹線ルートの全面復旧で「はやぶさ」が東北新幹線を疾走して、新青森から東京駅に到着する勇姿をみたい。

(古庄 英一=東洋経済オンライン)
写真はJR東日本のプレスリリース(http://www.jreast.co.jp/pdf/restore.pdf)より

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事