目の疲れ「1時間に1回3分の休息」で劇的に変わる スマホを見続ける人が知らない「目」への大影響

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スマホから目を守るには、できるだけ使用時間を短くするのがいちばんですが、なかなかそうもいきません。

ブルーライトを反射したり、吸収したりして、目に入ってくる光エネルギーを減らすブルーライトカットメガネを使ったり、スクリーンフィルターを画面にはることで対策をしましょう。フィルターの場合、光学的カット率やカットする波長によって画面の明度や彩度が変わります。

光は体内時計を正常にする働きもあるので、朝、屋外でブルーライトカットメガネをかけるのは避けたほうがいいでしょう。逆に夜は体内時計が乱れるので、できるだけスマホやパソコンの使用を避け、やむをえない場合は、必ずブルーライト対策をしてください。

白内障手術に使う眼内レンズにブルーライトカット機能を追加した最新のものも出てきました。ブルーライトの網膜に対する悪影響が認識されてきたためです。

POINT! LEDの青い光をカットすることで網膜への刺激を減らすことが重要
(出所)『視力を失わないために今すぐできること』

1キロ以上先の景色を眺めて目を休める

現代の目の疲れのほとんどは近くの見すぎが原因です。近くを見るためには、毛様体筋を緊張させ水晶体を横に引く力を弱くし、水晶体が弾力で丸くなることで、光の屈折率を強くします。近くを見すぎて、長時間、毛様体筋が緊張し続けるため、疲れるのです。

つまり、疲れた目を休めるには、遠くを見て毛様体筋をゆるめればいいわけです。遠くをぼんやりと見るのが最高の休息法なのです。

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