大河好評!松本潤「どうする」と悩んだ"その人生" かよわきプリンス「家康」と松潤の意外な共通点
松本も、『Tokyo Tower』で共演した頃のことを振り返り、「自分の思いみたいなものを岡田くんに吐露したことがあるんですね。そのときがあまりにも不器用で重すぎた結果、岡田くんに1回距離を置かれてます」と笑って振り返っている(NHK『「どうする家康」信長に聞け!松本潤新春SP対談』2023年1月3日放送)。
今やなんでもスマートにこなす印象の松本だが、このときは自他ともに認める“重くて”“不器用な”人間だったのだ。それこそ、この頃は、つねに“どうする”と悩んでいたのかもしれない。
実はこの2人が最初の共演を果たした頃の嵐は、デビューから数年が経っての伸び悩み期だった。デビューシングルこそヒットしたものの、セールス的には1位をとれない時期もあった。
『Tokyo Tower』の公開と同じく2005年の1月に放送が開始された『ごくせん』の第2シリーズは、後輩であるKAT-TUNの亀梨和也や赤西仁(後にジャニーズ事務所を退所)らがメインの生徒役を務めたが、第1シリーズよりも高視聴率を獲得し社会現象になった。
『ごくせん』の世界観のまま、曲中にも学ランで喧嘩するパフォーマンスを取り入れるなど、ジャニーズらしからぬ不良性を打ち出したKAT-TUNが時代を席巻していった。
松本が“嵐ブレイク”のきっかけをつくった
では、そんな中、嵐はいつブレイクし、今のような“国民的アイドル”と呼ばれても違和感のないグループに変わっていったのだろうか。
嵐のメンバーである二宮和也は昨年、自分の人生の分岐点を聞かれ、松本の出演ドラマ『花より男子』と答えている。自分の出演作ではないにもかかわらず、だ。
2005年の10月期に第1シリーズ、2007年の1月期に第2シリーズが放送されたこのドラマは、それぞれ19.7%・21.5%の高視聴率を獲得し、2008年には映画版もつくられ、77.5億円の興行収入という大ヒットを記録した。どれも主題歌は嵐が担当し、『WISH』『Love so sweet』『One Love』といった楽曲は、嵐の代表曲になった。
ここで、松本の人気は一気に沸騰。もちろん、第1シリーズと第2シリーズの間となる2006年には二宮和也がクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』に出演、櫻井翔が報道番組『NEWS ZERO』のキャスターに就任するなど、嵐のメンバーそれぞれが実力をため、土壌を整えていたタイミングだった。
しかし、世間的にまずは“松本潤のいるグループ”として注目を浴び、人気や関心が他のメンバーやグループ全体に飛び火していったといえるだろう。
二宮も「若いうちにいろいろなことをやっていたけれど皆さんに知っていただくタイミングが少なかった」として、『花より男子』がいろんな人に知ってもらえたきっかけだったと語っている(NHK『ニュースLIVE!ゆう5時』2022年12月21日放送)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら