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認知症の両親が活力を取り戻した“推し活"の力 「Be supporters!」に学ぶニッポンの幸福の形

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グラットン:私も、誰もが社会的開拓者になりうると思っています。

70代、80代、90代と寿命が延び、私たちは人類史上初めて、非常に長い人生を生きることになります。ですから、お互いを見習いながら、呼応し合い、学び合うことが大事になるでしょう。

そして、社会的開拓者たちが、自身のそのスイッチをオンにすることで、それは周囲の人にも影響していくだろうと私は思います。

元気になった入居者の方の姿を見た友人、お子さん、お孫さん、地元の方は、「私にもできるかもしれない」と感じ、それが地域での社会的開拓を広げていくきっかけとなるでしょう。

自らロールモデルとしての姿を見せる

沖中:主体的に同じチームを応援することで、日頃は会話をしない高齢者の方たちの間にも一体感が生まれます。自分の応援が、チームや、共に応援する人の力になると感じるからです。これは、人間関係の基本だとも思います。

「おはよう」「ありがとう」のように、コミュニティにおいて行われているエネルギーとエネルギーの交換が、施設全体で行われるようになるのです。

グラットン:素晴らしいですね。

「人生100年時代の幸福」について語り合うグラットン氏と沖中氏(撮影:梅谷秀司)

沖中:今後はこの活動を世界中に共感していただきたいと思います。弊社には事業で得た利益を社会にも還元するという「利益三分主義」の創業精神が根付いていますが、もはや自社の利益だけを追求する企業は、社会から必要とされなくなるでしょう。

グラットン:世界にプラスの変化を与えている企業の一部であると感じることができるのは、そこで働く人、特に若い人たちにとってとても良いことです。

実は私はアーセナル・フットボール・クラブの大ファンなので、よく試合を見に行って応援しているんです。

私も90歳や100歳になってもアーセナルFCを応援していたいですね。その姿を見せることが、後の世代の人に「幸せな長い人生」を送る方法を伝えることに役立つと思います。

(構成:泉美木蘭)

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