【産業天気図・家電/デジタル機器】価格下落が続き我慢の年に。焦点は薄型テレビ“2強”の覇権争い

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●お天気概況
 昨年途中まではデジタルAV機器の活況に沸いた家電業界だが、価格下落が予想以上の速さで進み、収益的には厳しい環境に立たされている。しかも、今年は昨年と違ってアテネ五輪のようなビッグイベントがないだけに、まさに我慢の年になる。とりわけ昨年度の業績悪化が著しかったソニーやパイオニア、三洋電機、日本ビクターは今年が正念場だ。一方、液晶で安定した収益が見込めるシャープ、白モノ家電で独り勝ちの松下電器産業は今年も強さが再確認されるだろう。

●今後の注目点
 注目は薄型テレビのシェア争いだ。DVDレコーダーは価格下落で早くも儲からない商品になっており、薄型テレビでの勝敗は今まで以上に大きな意味を持つ。もっとも、現在の販売状況を見る限り、液晶はシャープ、プラズマは松下の勝利がほぼ確実。今年1番の注目点は、薄型テレビを巡るこの2強の覇権争いだろう。
【渡辺清治記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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