「親しい友人がいない男性」なぜこんなに多いのか 仕事以外のつながりをはぐくみにくい根本理由

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彼は、誰かに突然電話して「愛している」と伝えるのは気が引けるかもしれないことは認めている。その代わり、一緒に時間を過ごした後や、感情的なやりとりがあった後に、感謝の気持ちを伝えることを考えることはできる。

また、ピアサポートグループに参加したり、グループセラピーに参加したりするのも1つの方法だとラビノウィッツは言う。1986年以来、彼はカリフォルニア州レッドランズで毎週1回、男性向けのグループを運営している。そこでは男性に、怖がらずに「色々とやらなければならないことがあるけど、それを一緒にやってくれる人がいないんだ」と言うための時間を提供しているという。

なんでも知っていると思っていた友人の秘密

サポートグループに参加するメリットの1つは、ほかの男性との感情的なつながりを作ることに挑戦している男性に出会える可能性が高いことだ。

39歳のコナー・ビートンは、弱さを学ぶことで自身の友人関係がどう変化したかを実感し、「マン・トークス」を設立した。同社は、対面式のワークショップやオンラインコースを通じて、男性同士のつながりをサポートしている。

数年前、薬物乱用に苦しんでいたビートンは、何年も前から知っている友人、つまり一緒に暮らし、広範囲に渡って一緒に旅行したことのある男性に心を打ち明けた。その友人は、最近自殺願望があることを代わりに打ち明け、ビートンを驚かせた。

「それは衝撃的な体験でした。私は彼のことを、好きなスコッチの種類に至るまで、なんでも知っていると思っていました。しかし、彼がこれほどまでに激しく悩んでいるとは思いもしなかったのです」と、ビートンは語った。

しかし、弱さをオープンにするためには、ワークショップに参加したり、自分の内面について深く、率直な会話をしたりする必要はない。

友情を研究し、『Platonic: How the Science of Attachment Can Help You Make - and Keep - Friends(プラトニック:愛着の科学が、友人を作り、維持するのに役立つ方法)』の著書でもある心理学者、マリサ・フランコは、弱さを語ることはシンプルな方法で実践できると述べている。

「次に友人と会うときには、自分が悩んでいることを話してみてください」と彼女は言う。「それだけでいいんです」。

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