物価高の節約術「地下鉄通勤費」最大半額にする技 手間はかかるが頭を使えば定期より安くなる
非正規雇用のAさんの職場は就業規則により、月の出勤日数にかかわらず出勤日数分の往復普通運賃が支給され、定期券や回数券、そして今回の都営メトロ乗継券などで交通費を安く上げたとしても、交通費の支給額が下がったり、発生した差額分の返還を求められたりすることはないという。
そのため、以前は都営新宿線の1カ月定期券1万250円を購入していたが、都営メトロ乗継券を利用することによって、切符購入や行き帰りで別ルートになるという手間は増えたものの、会社が支給する交通費1万880円(月20日出勤×往復544円)に対してひと月当たり5600円で済むようになり、5280円も余るとホクホク顔だ。Aさんにとって、掛け持ちの配達のバイト代1回分に相当するという。
また、実質的な帰路となる東京メトロ利用時は、降りる駅は必ずしも新宿でなくてもいいので、京王が発売している新宿・渋谷の両駅が使える定期券「どっちーも」を買って、帰りは渋谷経由にするということも考えているそうだ。このように、ルートの幅が拡がるのも都営メトロ乗継券通勤の魅力である。
ほかにも使える区間がある
都営地下鉄よりも安い東京メトロの定期券。だが、それと比較しても月3000円以上安くなる区間がほかにもある。
例えば住吉から中野坂上への場合だ。この場合、購入する乗継券は東京メトロ住吉駅―都営地下鉄住吉駅という経路になる。最短の乗継ルートは清澄白河乗り換えなので、東京メトロ半蔵門線住吉―清澄白河間170円+都営地下鉄大江戸線・新宿線清澄白河―住吉間180円で、乗継割引70円が適用されて280円になる。
この区間は、乗継券を購入すると東京メトロの1カ月定期券と比べて月3130円(月20日利用の場合)安くなる。同区間で都営地下鉄の定期券も購入できるが、これと比較するとなんと1カ月定期券1万0790円のところが月5600円となり、なんと月5190円もお得だ。実に48%安、ほぼ半額だ!
新宿から押上へも、前述の浅草や住吉と同じ考え方で、乗継券280円で利用できる。新宿―押上間は東京メトロ丸ノ内線・半蔵門線の定期だと1カ月8780円、都営浅草線・新宿線だと同1万0250円となるが、乗継券を月20日利用する場合は5600円で済むため、東京メトロの定期より3180円、都営の定期と比べると4650円も安くなる。
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