新幹線で「カードゲーム」困った側が叩かれたなぜ 公共交通機関のマナー論争は今も昔も尽きない

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基本的にグリーン車へは、グリーン券を購入した対価として、立ち入ることができる。ただ今回の遅延は約4時間にわたり、東京〜新大阪間の全線で、約11万人に影響が出たことから、「仕方ないのでは」といった異論が相次いだ。

加えて、グリーン券なしで車両に入った人々が、必ずしも「コンプラ違反とかで他人を批判」する人とは断言できないとの指摘も多々。「前半だけなら正論だ」といった意見もふくめて、こちらも大きな論争になった。

新幹線のマナーは論争になりがちだ

筆者はネットニュース編集者として10年近く、SNSを見てきた。その経験からすると、公共交通機関、とくに新幹線のマナーは、論争になりがちな印象がある。

たとえば2012年の暮れ、朝日新聞に掲載された投書は、丸10年となる今なお、ネットでは語り草となっている。

年末の新幹線に乗った投稿者(当時60代前半)は、混雑を避けようと、自由席から指定席に移ったところ、満席のうち1席に、子犬が入ったバスケットが置かれていた。かたわらの乗客に「ここ空いてますか」と聞くと、指定席券を買っているとの返答。やむなく自由席へ戻った投稿者は、子どもの座っている席を指し、またも「ここ空いてますか」。母親は子どもをひざにのせ、投稿者は居心地の悪さを感じるのだった……といった内容だ。

この投書についても、SNS上では批判が続出した。一部を紹介すると、帰省ラッシュを予期できるのに指定席券を購入しなかった「自己責任論」、子どもよりも自分が優先されると考えているように見受けられる「年功序列主義」などが中心だ。

2015年には、とある大学教授のツイートが話題に。指定席をとっていた新幹線には乗らず、後から来た列車に乗って、空いていた指定席に座ったところ、車掌から指定席特急料金の支払いを求められたと投稿したところ、「車掌の対応は適切だ」といった意見が相次いだ。

「新幹線の座席」に限定しただけでも、過去の事例が、ザッとこれだけ思い浮かぶ。飛行機や高速バスなどもふくめれば、公共交通機関のマナー論争は、とどまるところを知らない。また移動手段だけでなく、車内や機内で何をするか(飲食、化粧、エンタメ……)といったことまでかけ合わせれば、日々あらゆる場所で起きていることだろう。

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