新幹線で「カードゲーム」困った側が叩かれたなぜ 公共交通機関のマナー論争は今も昔も尽きない

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インターネット上で話題になりやすい、公共交通機関でのマナー。帰省を前に過去の事例から考えてみましょう(写真:iwasaki_2020/PIXTA)

まもなく、年末年始がやってくる。3年ぶりに行動制限のない年越しとあって、久々に帰省する読者も多いのではないか。新幹線や飛行機の予約状況も、コロナ禍以前の水準とはいかないが、前年よりも回復しているという。

年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇のたび、SNSで議論が起きがちなテーマがある。それは公共交通機関のマナー。大勢の乗客が居合わせれば、そこにはあらゆる価値観の人々が集い、ときに意見が衝突することもある——。

そこで今回は、インターネット上で話題になった「新幹線の座席をめぐる論争」について考えてみよう。

新幹線の3列シートで、窓側の席に座っていたところ…

2022年12月上旬、声優・野沢雅子さんのモノマネ芸で知られる、お笑いコンビ「アイデンティティ」の田島直弥さんが投稿したツイートが、大きな注目をあびた。新幹線の3列シートで、一番窓側に座っていたところ、田島さんの隣(中央)と、通路側の乗客が、ふたりでカードゲームを始めたという。

座席前のテーブルは開かれ、カードが並べられている状態。通路に出るためには、カードをいったん片付けてもらい、テーブルを閉じる必要がある。もし田島さんがトイレへ行きたくなっても、なかなか声をかけにくい状況とあって、ツイッターに「どれぐらいでゲーム終わりますか…?」「トイレ行けねぇぇぇー」「プレッシャ〜」などと、隣席の写真付きで投稿した。

次ページ想定外の反応に田島さんは困惑
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