東大「推薦入試」小学生でも意外に解ける納得の訳 求められているのは「知識」で解くことではない

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東大赤門
東大の入試問題の特徴について解説します(写真:後藤 光一/PIXTA)
受験生にとって最難関といわれる東京大学。実はその入試では、小学生でも解けてしまうような問題がこれまでに数多く出題されているのをご存じでしょうか。
なぜ、小学生でも解ける問題が難問になってしまうのか。それは「知らず知らずのうちに身につけてしまった『思い込み』や『知っているつもり』『わかっているつもり』の落とし穴にはまり、シンプルに考えることができなくなってしまうから」と指摘するのが、偏差値35から2浪して東大合格を果たした現役東大生の西岡壱誠氏です。新著『小学生でも解ける東大入試問題』を上梓した西岡氏が、今回は東大の推薦入試の問題について解説します。

東大の推薦入試で実際に出た問題

みなさんは、東大に「学校推薦型選抜」と呼ばれる入試形態があるのをご存じですか。

通常の筆記試験ではなく、他の大学の推薦入試と同じように、課外活動やグループディスカッションが評価されて、学部によっては東大の先生との面談が課せられたうえで、「この人物は東大に合格するにふさわしい」と東大教授から直々に判断された人物が合格できる、というシステムになっています。

毎年100人に満たない合格者がこの入試形態で合格しているわけですが、はっきり言って他の東大生と比べても「別格で頭がいいな」と感じるくらい、すごい人たちばかりです。

でも、彼ら彼女らは具体的に、どんな入試を受けているのでしょうか。実際に見てみましょう。

「数多くの発明や発見の中で、あなたが特に独創的であると感じた発明や発見を1つ取り上げ、なぜそう感じたか、説明しなさい」

これは数年前の工学部で出題された問題です。この問題に対して小論文を書いて提出することが求められました。

さて、みなさんはどんな解答が考えられると思いますか。

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