東武東上線、鶴ケ島―北坂戸間には何がある? 昔ながらの駅前風景あれば「急成長中」の駅も

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東武東上線・若葉駅の西口駅舎
東武東上線の“西半分”の駅でいちばん乗降客数が多い若葉駅(撮影:鼠入昌史)
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お正月の風物詩の1つが箱根駅伝であることに異論はないだろう。

2023年の箱根駅伝は参加20校のうち、実に5校が東武東上線沿線の大学である。具体的にいうと、東洋大学・東京国際大学・大東文化大学・城西大学・立教大学。そしてその多くが、坂戸駅を中心とした一帯に点在している。そう、東武東上線の坂戸駅付近は、箱根駅伝の聖地といっても差し支えないのである。

東上線の「要衝」坂戸駅

などと大仰なことを考えながら、坂戸駅にやってきた。

坂戸駅は、東上本線と越生線が分岐する交通の要衝。かつては高麗川の河川敷に向けても線路が延びていて、砂利輸送の拠点にもなっていた。ステンドグラスが印象的な豪奢な橋上駅舎は、2011年に完成したものだ。箱根駅伝はともかく、周辺に大学が多いということは坂戸の町は学生街でもあるのだろう。

「まさにそうなんですよね。もちろん都内に通勤される方もたくさんいらっしゃいますが、学生さんがとにかく多いのはこのエリアの特色かなと思います」

こう話すのは、坂戸駅管区長で坂戸駅長を兼ねる東武鉄道の福田真道さん。

「学生さんは1限目のひとはこのくらい、2限目のひとはこのくらい、みたいな感じで授業が始まる時間に合わせて動くんですよね。だから、上り・下りあまり関係なく、一日中学生さんの姿を見かけます。思った以上に、活気のあるエリアですよね」(福田管区長)

坂戸駅管区長と若葉駅長
坂戸駅管区長で坂戸駅長の福田真道さん(右)と若葉駅長の石田修さん(撮影:鼠入昌史)
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