「"面白い女性"は損をする」海外研究、驚きの中身 「科学的データ」から導き出された"意外な真実"

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男性が「ユーモアを使うと好感度が上がった」のに対し、女性が「ユーモアを使うことで、魅力が半減する」ということが研究から明らかになっています。

男性は、同じようにきれいな女性で、たまたま面白い女性よりも、きれいで面白くない女性のほうがより魅力的だと感じたという調査まであります。

「面白い=賢い」を意味するので、脅威に感じる男性が少なくないのかもしれません。

ある研究では、男性が「知能テストで自分より優れている」と言われた女性を紹介されたとき、その女性を「魅力的ではない」と評価し、その女性とデートしたいという確率が低くなったそうです。

若者の何気ない会話を分析した研究によると、「男性は男女混合でより多くの冗談を言う」のに対し、「女性は女性だけのグループでより多くの冗談を言う」ことがわかりました。

「女性は、男性がいないときにだけ冗談を言う」ということです。男性からの反応を意識したうえでの行動といえるでしょう。

お笑いに必要な「自己主張」や「支配」といった男性特有の行動を体現する女性は、モテにくくなるというわけで、まさに「面白い女性は損をする」ようにできてしまっているのです。

「制約を取っ払う」ことで、女性の面白さは開放できる

このように、「ユーモアのジェンダーギャップ」は明白に存在していますが、「能力の大きな差」ということではなく、むしろ「外部環境」によるところが非常に大きいというのが真実のようです。

「先入観」や「ステレオタイプ」を改め、「制約を取っ払う」ことで、女性がその面白さをもっと開放できる場も広がっていくのではないでしょうか。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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