「"面白い女性"は損をする」海外研究、驚きの中身 「科学的データ」から導き出された"意外な真実"

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12月10日に日本テレビで放映された『女芸人No.1決定戦 THE W』ですが、2017年の開催当初から、SNSなどでは「面白くない」「つまらない」といった意見が交わされてきました。

ネット上では、「出演者への審査員の評価が優しすぎる」という意見や「なぜ、女性を別枠にする必要があるのか」といった声もありました。私も見てみましたが、「ほかのお笑いグランプリ同様、面白い人もいれば、そんなに面白いと感じられない人もいる」という印象でした。

12月18日に開催される『M-1グランプリ』では、決勝進出者9組中、女性は「ヨネダ2000」の1組のみ。女性コンビは2009年のハリセンボン以来13年ぶりとのことです。

日本でも、面白い女性芸人は数多く登場してきていますが、やはり、まだまだ少数派のようです。

海外では「何十年」にもわたって研究されている

「女性が男性と同じぐらい面白いかどうか」は、実は何十年にもわたり、海外の研究者が研究をしてきたテーマでもあります。

そうした研究はどのような結論を導き出しているのでしょうか。

「男性は女性より面白いのか?」については、たとえば、

・アメリカの教員を評価するサイトのレビューを分析したところ、男性教授は女性教授よりも面白いと評される確率がはるかに高かった(アメリカ・ノースイースタン大学)

・アメリカ人学生の参加者たちに漫画のセリフをつけてもらい、評価したところ、男性のほうが、5点満点で約0.11ポイント高かった(アメリカ・カリフォルニア大学)

男性の63%が女性の平均的なユーモア能力より高い(アメリカ・ノースカロライナ大学)


 といったように、「男性のほうが面白い」との結論が導き出されるケースが多いようです。

一方で、次のような結果もありました。

・男女に1コマ漫画の面白いセリフを考えさせるという実験を行った結果、男女ともに同じ評価を得た(カナダ・ウェスタン オンタリオ大学)


 では、なぜ男性のほうが「面白い」と評価されやすいのでしょうか。

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