ピンチに超強い人、すぐ折れる人、その決定的違い 「動じないメンタル」つくる有効な3つのスキル

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そんなときはできるかぎり、「ものごとのポジティブな側面に目を向けるべきだ」と自分に言い聞かせるようにしている。

自分の間違いを認めることで、相手から信用を得られると考えるのだ。間違いを素直に認めることを、自分の将来の評判への投資ととらえる。そうすると、「間違いをきちんと認められる、誠実な話し合いができる人」であると、相手に認めてもらいやすくなる。 

③「目標を切り替える」

私の友人に、ソフトウェア企業の共同設立者がいる。起業当初、「経営者として社内でいちばんのプログラマーであり続ける」という目標を持っていたが、そもそも設立して間もない会社にとっては「有害で、非現実的である」ことに気づいた。そこで気持ちを切り替え、別の目標に意識を向けた。

「プログラマーとしての能力が誰よりも優れていること」ではなく、「プログラマーの才能を見極める能力が誰よりも優れていること」を誇りにしようと考えたのだ。この目標は優秀な人材を採用しやすくなるという点で、会社の成功にとっても大いに役立つものになった。

「くり返し」がその人自身をつくる

以上の3つは、感情をコントロールするために用いる心理的対処策のほんの1例だ。

人によって、何が効果的かは異なる。私の友人は、「厳しい批判を受けたときに、その相手にあえて感謝する」という心理的対処策を実践しているという。これは彼にとっては有効だが、私にとっては実践のハードルが高そうだ。その代わりに、その批判自体を素直に受け止め、将来的に自分を改善していこうと前向きに考えるように努めている。

少し時間はかかるかもしれないが、こういった練習を重ねていけば、どんな逆境にも負けない力が身についていくだろう。

ジュリア・ガレフ 作家、ポッドキャスター

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Julia Galef

「応用合理性研究センター」共同設立者。10年にわたってポッドキャストの番組「Rationally Speaking(合理的な話し方)」のホストを務め、高名な科学者、ジャーナリスト、さまざまなジャンルの識者・思想家へのインタビューを行なってきた。『マッピング思考』(東洋経済新報社)はその集大成として、人間の心が持つ合理性と非合理性、客観的思考を俯瞰した作品。全世界で翻訳出版され、たちまちベストセラーとなっている。

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