ショートケーキは「サクサクだった」意外な事実 なぜふわふわのスポンジに?納得の経緯も
日本のケーキの定番、クリスマスケーキでもおなじみのイチゴのショートケーキ。
現存するなかで最古のレシピと思われる、1913(大正2)年のイチゴのショートケーキレシピが、筆者の手元にあります。
まずは「ショートケーキ層」=スポンジケーキのレシピ。 実際にこのレシピで焼くと、典型的なスポンジケーキができます。
約51センチ×38センチの巨大なスポンジ生地2枚の間にイチゴを並べ、ホイップクリームとメレンゲで装飾。35等分してそれぞれの上に大きなイチゴを1個置けば、おなじみスポンジ生地のイチゴのショートケーキのできあがりです。
このショートケーキレシピは、世界初の巨大レストランチェーンといわれた、アメリカのチャイルズ・レストランのレシピ。
日本でいうと大正時代のころに全米に100店舗以上を展開、数百万人が利用した巨大レストランチェーンにおいて、スポンジ生地のイチゴのショートケーキが提供されていたのです。
本来のショートケーキは、サクサクのクッキー生地
ショートケーキのshortは、「サクサク」とした食感を表す言葉。その名の通り、当時のアメリカの一般的なイチゴのショートケーキといえば、サクサクのクッキー生地にクリームとイチゴをあわせたものでした。
ところがチャイルズ・レストランは、ショートケーキの生地をクッキーからスポンジに変えました。そこには、巨大レストランチェーンならではの事情があったのです。
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