元鑑識の手相家「生命線が切れている場合」の判断 長くくっきりした生命線の持ち主が辿った運命

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「生命線が切れていると、命の危険がある」は本当か?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
刑事として10年、鑑識として15年、容疑者以外にも関係者などの指紋(手相)を1万人以上見てきた江幡龍氏。現在は手相家として活躍する江幡氏の著作『手相刑事の鑑定術 大悪人からダメ男まで、手相が明かす「超法則」』より一部抜粋・編集のうえ、「生命線が切れている場合」にどう考えればよいかご紹介します。

手相の世界には、「生命線が切れていると、命の危険がある」などと、もっともらしい噂が、真実のように思われていることがあります。これは「生命線」が「切れる」ということから、手相のことをちょっと知っている人が言い出したのかわかりませんが、実際に数多くの手相を刑事と鑑識の目で見てきた私が断言しましょう。

「そんなことはない」と。

生命線が途中で切れているからといって、死ぬなどということはありません。人は誰しも、いつか死が訪れるのはわかっていることですが、もし手相を見てそんなことを心配している人がいたら、どうぞ今日限りやめてください。

生命線の切れと寿命は関係ない

自分で言うのも何ですが、私が検死で取り扱ったご遺体の数は2000人以上。病死、事故死、自殺などさまざまなご遺体を見てきましたが(ご遺体の手相も)、こと生命線の切れに関しては寿命にはまったく関係ないと断言します。

実際長くくっきりした生命線の持ち主でも短命の方はいましたし、生命線が途中で切れていても90歳以上まで長生きされた方を何人も見ています。生命線の意味するところは、生命力や気力や体力などのパワーであって、寿命ではないのです。

もう一つ言っておきたいことは、自分の死期など絶対に予想してはいけないということです。かつて手相の大家と言われた五味康祐氏(時代小説家としても有名)が、自分の死期を占って「58歳で死ぬ」と言っていたところ、本当にその年齢で亡くなられたということがありました。

当初は「本当に的中させた」と、占いの信憑性を高めたかのように言われましたが、後々言われるようになったのは、「そう思い込んだから、そうなったのだろう」ということでした。

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