薄皮シリーズ「5→4」変更の発表が"失敗"である訳 消費者とのコミュニケーションにエモさが欠けた
そんな「薄皮」シリーズが5個から4個へ。単純計算で2割減となってしまうとあって、ツイッターでは「耐えられそうにない」「死活問題」「号泣してる」のように、ネタと本音が入り乱れながらも、消費者からの嘆きが相次いでいる。
年の瀬が迫るにつれ、食品の値上げ発表が加速している。森永製菓は2023年3月発売分から、一部製品の内容量を変更する。菓子「パックンチョ」2品目と「5袋おっとっと<うすしお味>」をマイナス8.5%〜11.1%に、食品「ミルクココア」と「牛乳で飲むココア」をマイナス10%〜20%に削減。製品によっては、内容量ではなく、価格改定(3%〜21.2%)となる。
ネスレ日本も2023年3月発売分から、一部菓子製品の内容量変更を行う。具体的には「キットカット ミニ」が13枚から12枚へ、「ネスレ ミロ ビッグバッグ」が161.2グラムから142.6グラムへ。こちらも森永製菓と同様に、内容量ではなく価格改定(約7〜25%アップ)となる商品もある。
不二家のように、すでに一部菓子商品の内容量を変更しているメーカーも。こちらは2022年7月発売分から、「カントリーマアム(バニラ&ココア)」が20枚から19枚、「ホームパイ」が40枚から38枚、袋入り「ミルキー」120グラムが108グラムになっている。
ネットユーザーが「内容量の削減」に疑念抱く理由
各社は改定理由に、原材料価格の高騰に加えて、包装資材や物流コスト、円安の進行などをあげている。しかし、値上げではなく、内容量の削減で対応することに、ネットユーザーの視線は厳しい。過去の出来事の蓄積により、「あわよくば消費者を騙そうとしているのでは」との疑念が募っているのだ。
商品価格そのものを変化させず、内容量の削減で実質値上げする、いわゆる「ステルス値上げ」は、SNSでは敏感に反応され、論争に発展する。定期的に見られるのは、コンビニ弁当の容器が「上げ底」になったのではとの疑惑だ。キレイに断面が見えているサンドイッチも、奥はスカスカなのでは——といった指摘も、よく話題のタネになる。それだけ消費者は見ているのだ。
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