「ステーキ」や「からあげ」で老化が進む納得の理由 調理方法で「体内のコゲ」の増え方が変わる
あらゆる食品にいえますが、高温で調理された食品、つまり、「コゲ」がついている食品ほどAGEsが多くなります。食品のコゲが体内のコゲを増やすのです。
下の表を見てください。調理法によってAGEsに大きな差が生まれていることがわかるでしょう。怖いのは、加熱温度に比例してAGEsが増えるのではなく、揚げ物や炒め物など、高温で短時間調理すると、一気に増えることです。
一般的に、AGEsの量は、「生」→「蒸す」→「ゆでる/煮る」→「炒める/焼く」→「揚げる」の順番に高くなります。
たとえば魚だと、刺身→蒸し魚→煮魚→焼き魚→フライの順で糖化リスクが高くなるわけです。肉料理なら、ステーキよりしゃぶしゃぶ、焼き餃子より水餃子、からあげより水炊きのほうがAGEsが少なくなります。
水は加熱しても100度までしか上がらないのに対し、油は200度以上になるため、油での調理が最も糖化を加速させてしまうのです。なので揚げ物の二度揚げは最悪です。
AGEsの蓄積を防ぐために、調理法のバリエーションを増やして、油料理を少なくしていく、二度揚げをしない、コゲた部分は取り除くことを実践していきましょう。最近流行している「低温長時間調理」を試してみるのもいいでしょう。
また、酢にはAGEsの蓄積を抑制する効果があるので、揚げ物を食べるときは、酢の物を副菜にするのもオススメです。
コゲは体の「糖化」を加速させる
終末糖化産物(AGEs)が、動脈硬化などの老化を加速させる大きな原因です。食べ物から生まれるAGEsの量は、「生」→「蒸す」→「ゆでる/煮る」→「炒める/焼く」→「揚げる」の順番に高くなります。
つまり、食べ物の「コゲ」がAGEsのもとなのです。といっても、料理するときだけ気をつければよいわけではありません。AGEsは、さまざまな食べ物の中に潜んでいます。
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