エジプトで開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は期待外れに終わったものの、世界が電動化や再生可能エネルギーの発展の加速や水素の製造と二酸化炭素回収の支援を通じ、気候変動の最悪の影響を回避するのはなお可能だ。ブルームバーグNEF(BNEF)が29日に公表した新エネルギー見通しでこう予測した。
それによると、各国政府や企業が今、断固たる行動を取る場合に限り、世界は2050年までに排出量「ネットゼロ」の達成に向かう軌道にとどまることができる。世界のエネルギー危機で化石燃料はますます高価になり、再生可能エネルギーのコスト競争力を一段と高めているが、経済的変化だけに頼れば世界はパリ協定の目標にはるかに及ばないという。
BNEFの経済・モデリング担当グローバル責任者デービッド・ホスタート氏は「パリ協定の目標を達成するための信頼できる道筋はまだ存在するが、そこに到達するには即座に行動しなければならない」と指摘。「送電網の構築と低炭素技術用の製造能力、重要な金属や材料の供給を大幅に加速させる必要がある」と述べた。
BNEFは1週間余り前に開催されたCOP27について、「地球温暖化と闘う野心の大きな高まり」がなかったとした。
原題:World Can Still Meet Climate Targets With Action Now, BNEF Says(抜粋)
--取材協力:.
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著者:Dan Murtaugh
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