【産業天気図・石油化学】原料ナフサ一段高だがいずれは再転嫁!?フル稼働はまだ続く

●お天気概況
 2004年(暦年)のエチレン国内生産は約757万トン(前年比2.8%増)。うち内需は575万トン(3.4%増)、ネット輸出(輸出−輸入)は182万トン(0.1%増)と推定される。業界全体の実生産能力は760万トン程度と見られるから、ほぼフル稼働状態が続いたことになる。国内では1994年に京葉エチレン(丸善石化、住友化学、三井化学の合弁)が稼働して以来、新たなプラントの稼働はないが、それ以降ほぼフル稼働状態にある。その中で前04年度決算で見ると、大手石油会社の購入する国産ナフサ価格は1キロリットル=3万2000円台(03年度2万5500円以上)だったが、数度の製品価格値上げでほぼ吸収。三菱化学、住友化学、旭化成の大手3社は連結経常利益を1000億円の大台に乗せ、増配が相次いだ。

●今後の注目点
 今期は各社ともナフサ価格を3.7万~3.8万円と上昇が続くと想定しており、製品価格への転嫁が最大のポイントとなる。ただ、中国含め需給環境が良いことから、遅ればせでも転嫁は実現できるそうだ。
【宇田川日出雄記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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