やせたいと色々試す人に知ってほしい3つの盲点 炭水化物抜き、デトックス、軽い断食は何が問題か

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3つ目は、ときどき食事を抜くことで体重を減らすダイエット法。一見シンプルなダイエット方法だが、話はそれほど単純ではないようだ。

ここ数年人気の断続的断食は、主に3種類ある。1日中、基本的に食事をとらない「終日断食」。1日おきに断食日を設け、断食日にも1日1食をとることが推奨されている「1日おき断食」。普段と同じ量を1日のうち8時間の枠内に食べるなど、食べる時間帯を制限する「時間制断食」。

これらの断続的断食は摂取カロリーをわかりやすく減らせる一方で、誰にでも有効だとはかぎらない。たとえば、満腹になっても食べるのをやめられず、ストレスでやけ食いしがちな人には効果がない。

心配なのは、断続的断食につきものの制限が、食べすぎやドカ食い、摂食障害につながるおそれがあることだ。また食事を抜く習慣は持続するのが難しい。断続的断食が糖尿病や心臓疾患のリスク因子を低くするかもしれないという証拠は確かにあるが、この分野の研究はまだ初期段階だ。

行ううえでの注意点としては、朝食を抜かないこと。朝食は健康な体重を維持するのに重要で、朝食をとることによって1日全体の食物摂取をコントロールしやすくなることを示した研究もある。一方で、朝食を抜くことは肥満の人の体重管理には有効だとする研究結果も多少あるが、その理由としてわかっているのは、単に摂取カロリーが制限されるからということくらいだ。体内時計のパターンのせいで、空腹で目を覚ますタイプの人はとくに朝食を抜かないよう気をつけたい。

リバウンドの悲劇を防ぐために

ダイエット法にはたくさんの選択肢があり、どの方法であっても、誰もが同じような結果になるわけではない。しかも、画一的な方法ではリバウンドしてしまうことが多く、14種類の人気ダイエットプログラムの分析では、12カ月後には体重が元に戻ることがほとんどだったそうだ。

食事制限中には、食物への強い渇望を感じ、食べ物をめぐる感情が高ぶり、食べることばかり考えるようになることが、研究で明らかになっている。同じように「いい」食べ物とか「悪い」食べ物と決めつけることも、制限されていると感じるようになり、食物への渇望を感じることにつながる。

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