エクソンモービル・ジャパン、傘下の関東2製油所が操業を再開【震災関連速報】
国内2位の石油元売り、エクソンモービル・ジャパン(以下、エクソン日本法人)は、地震で緊急停止していた傘下の2つの製油所で操業を再開する。
16日から極東石油工業の千葉製油所(千葉県市原市千種海岸)が再開し、東燃ゼネラルの川崎製油所(川崎市川崎区浮島町)も17日から再開する。いずれもまずは段階的な操業となるが、数日内に通常の全面稼動に戻す。尚、製品の出荷は両製油所ともすでに再開している。
販売会社であるエクソン日本法人は、石油精製会社の東燃ゼネラル、極東石油工業(三井石油との折半出資)を傘下に抱え、東燃ゼネラルは川崎、大阪・堺、和歌山の3カ所、極東石油工業は千葉に製油所を有している。
このうち、今回の大地震により、東燃ゼネラルの川崎製油所、極東石油工業の千葉製油所が主要製造装置の操業をいったん停止。その後の点検作業によって、設備に支障はなく安全性が確認されたため、操業を再開する。段階的な操業開始から数日後には従来の全面稼動に戻せる見込みだという。製品出荷に関しては、川崎が地震翌日の12日から、千葉も13日から再開済み。
東燃ゼネラルの川崎製油所は1日当たり33万バレルの精製処理能力を誇り、国内では、JX日鉱日石エネルギーの水島製油所に次ぐ規模。極東石油工業の千葉製油所も日量17・5万バレルの処理能力を持つ。
地震発生後、震災の影響で石油元売りからの出荷が一時的に減る一方、被災地の復旧作業に伴う需要や不安を抱いた消費者の購入殺到により、東北、関東ではガソリン等の燃料油の需給が非常にひっ迫している。このため、エクソン日本法人では、2つの製油所の操業再開によって、早期に東日本への生産・供給体制を整える方針だ。
(写真は東燃ゼネラルの川崎製油所)
(渡辺 清治=東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら