常に結果を出すトップ営業は逆境にへこたれない 有力5社エースに見た、社内論理に流されない精神

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佐藤:コロナが流行る前は、玩具業界に限らず当たり前に外で買い物していました。でも、今や全員が画面ひとつでいろいろなものを完結してしまう時代です。その結果ECが伸びていくという状況で、自分が担当しているBtoCビジネスの魅力をどう感じさせるか。今までだったら、売り場から情報を発信していたものをどうするのか。気をつけないと、どんどん内向的になってしまうのですよね。

ECでおもちゃの魅力を伝えることについて何が正解なのかは、今まさに模索をしている段階で、結論はまだ出ていないですが、逆に、ここで新しいことにチャレンジをという風潮にもなってきているので、やっと駆け出し始めていると言えるかもしれないですね。

強い営業とはなんだろうか?

常見:世の中、Techの時代だと言われるのですけど、私は「営業の力」を信じているのです。やはりどんな時も営業が最前線にいて、価値を創造しているのではないかと。最後に、今日のテーマのひとつにも掲げた「優秀な営業」「強い営業」像について、皆さんのお考えをお聞かせいただけますか。

:今の時代は時間の流れが速くて、「DX」や「カーボンニュートラル」などの新しいキーワードもどんどん出てくる一方で、世界経済が減速しかかっていて、不確定要素、不安要素も大きい。そんな中で、新しいキーワードを使って自分たちの既存商売を新しく変身、発展させていかなければなりません。弊社のような総合商社は、新しいビジネスをつくっていくことを常に心がけています。

常に広くアンテナを張って、横断的な視野で、日々情報を収集して人的ネットワークも作り上げる。しっかり世の中全体を俯瞰しながら、自分たちの扱っている商品でこんなことができるのではないか、と業界の枠を超えてお客様に提案できる人というのは、私から見て良い営業だなと思います。

内藤:私も担当しているのは実質、BtoBのビジネスなので、ついついBのほうだけを見て営業してしまいがちになるのですが、商品は最終的にC、お客様にまでいくことを心にとどめておきたいですね。お客様の生活様式が変化してしまうような時代だからこそ、どんな時間にどんなものを買っているか、手にとってくださるお客様の購買行動やお客様そのものにいつも目を向けて、その情報を活かして自分の直接のお客様であるBへの提案ができるのは優秀な営業の方だという気がします。大事なポイントは、必ずお客様を見ること、ですよね。

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