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知られざる巨大鉄道王国・岩手ご当地鉄道事情 面積は全国で2番目、縦横に旅情あふれる路線

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三陸鉄道が地域の人たちにとってどれだけの存在なのか。それはあの朝ドラ『あまちゃん』の中にも描かれているとおりだが、まあとにかく三陸海岸のうち岩手県内のほとんどを駆け抜けているから存在感は内陸の東北本線にも負けていない。

途中の町には宮古や釜石があり、釜石市内の鵜住居駅の近くにある鵜住居復興スタジアムでは2019年にラグビーのW杯も行われている。北端の久慈駅はそれこそ『あまちゃん』に登場したあの駅として、いまも観光客が訪れるという。

三陸鉄道の旧北リアス線区間。このあたりは実はリアス式海岸ではないらしい(撮影:鼠入昌史)
旧山田線区間のリアス線。津波の被害を受けた地域が大半だが、復興も進む(撮影:鼠入昌史)

そんな三陸鉄道のみどころは、なんといっても三陸海岸を見下ろす絶景車窓だ。実際はトンネルが多くて海が見える区間はそれほど多くはないのだが、だからこそトンネルを抜けてパッと視界が開けて絶景の海岸線……のインパクトは絶大だ。岩手県の鉄道を、“乗って楽しむ”という点においては他の路線を凌駕しているといっていい。

ゆったり旅するのにちょうどいい

三陸鉄道を端から端まで乗り通すと、実に4時間超。ちなみに一ノ関駅から盛岡駅までは1時間半程度(いわて銀河鉄道線の目時駅までを含めてもおよそ3時間)だから、三陸海岸が実に長大で、そして三陸鉄道が実にゆったりとしたローカル線だということがよくわかる。

さらに、盛岡駅や花巻駅がある北上盆地から三陸海岸に出るにはどんな手を使っても2時間はかかる。かつて“日本のチベット”などと呼ばれていたというのも納得してしまうような三陸の地。だが、その過程もローカル線の旅と割り切れば、案外に悪くないものだ。

岩手県の鉄道を旅しようとするならば、宮沢賢治や石川啄木といった文学に触れ、小岩井農場で馬や牛と戯れ、そして三陸へ出て三陸鉄道へ。時間はかかるが、そんな旅をするくらいのゆとりはほしいものである。

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