家族との心の距離を縮める「話し方の最善策」 パートナーに高価なものをおねだりされたら…

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まずは楽しい時間の共有を。買い物、食事、会話などをエンジョイしてみましょう。とはいえ相手の話を否定したり、批判したりするのは厳禁です。質問攻めにならないようにも注意してください。「あれか、これか」と二者択一を迫るクローズドクエスチョンでなく「芸能人では誰が好き?」など、答える側に決定権のあるオープンクエスチョンにすると、会話が弾みます。

家庭円満に導く、3原則とは?

家庭において「未来志向」は重要です。

そもそも家庭生活には「お互いを理解し、歩み寄りながら維持させること」が欠かせません。ですから、互いにずっと快適に過ごすため、次の3原則に気をつけてみてください。

①すり合わせられるところは、すり合わせること(食事の好みなど)
②改善できるところは、改善すること(実家とのつきあい方など)
③「相手を尊重すべき部分」には、互いに立ち入らないこと(所有物の管理など)
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とくに①「すり合わせ」と②「改善」のためには、会話のキャッチボールを丁寧に重ねることが有効です。相手の言葉に疑問を感じたとき、脊髄反射のように、「なぜ」と即座に疑問形で切り返すのはちょっと待って。いったん「そうなんだね」「あなたはこう思っているんだね」と発言をしっかり受け止めてから「それはなぜ?」と返すようにしてみましょう。

たったひと言、ワンクッション挟むだけで、「あなたを受け止めましたよ」という態度を表すことになり、その後の展開がスムーズになります。人の心とは面白いもので「自分の気持ちを受け止めてもらえた」だけで、満足したり、スッキリしたりするものなのです。

逆説的に言えば、「私たちは、もともとわかり合えてはいない」という認識から一歩ずつ会話を進め、心の距離を縮めていくことが、相互理解への近道です。

次ページツッコみたいときも、相手の発言をしっかりと受け止めてから
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